猫を飼っている人にとって、猫トイレの配置は重要な課題です。
「猫トイレを2つ置くときは並べるべき?それとも別々の場所がいい?」
このような疑問を抱えている飼い主さんも多いでしょう。
結論から言うと、複数の猫トイレは別々の場所に置くのが理想です。
もし、スペースなどの理由で2つ並べて置く場合は、ちょっとした工夫をする必要があります。
本記事では、猫トイレの理想的な配置方法や猫トイレを複数置く理由などついて詳しく解説します。
猫トイレの配置方法で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
猫トイレを2つ置くときは並べる?別々に置く?
猫トイレの適切な配置と管理は、猫と人間の快適な共生に欠かせません。
猫の習性を理解し、個々の猫の好みに合わせてトイレ環境を整えることで、ストレスのない生活を実現できます。
- 猫トイレを複数置く際の配置方法
- 猫トイレを複数置く理由
- 猫トイレで発生しやすい問題とその対策
猫トイレを複数置く際の配置方法
猫トイレを複数配置する際、並べて置くか別々に置くかは重要な選択です。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、猫の性格や生活環境に応じて最適な方法を選ぶ必要があります。
複数のトイレは別々に置くのが理想
複数の猫トイレは、できれば別々に置くのがおすすめです。
猫トイレを別々の場所に配置することには、多くのメリットがあります。
- 猫が自分の好きな場所でトイレを使える
- 臭いが集中せず、清潔感を保ちやすい
- 猫同士のトラブルを防止できる
- 各猫のプライバシーが確保される
- 各猫の好みに合わせた環境を作りやすい
特に、複数の猫がいる家では、別々にトイレを置くことは、猫のテリトリー意識を尊重するうえで非常に効果的です。
明確にどのくらい離せばいいという決まりはありませんが、「猫が2つのトイレを別の場所として認識できる距離」であることが望ましいです。
同じ部屋に置く場合でも、部屋の隅と隅に置くなど、できるだけ離して設置すると良いでしょう。
理想を言えば、複数の異なる部屋にトイレを配置すると、猫が自分のテリトリーを確保しやすくなります。
これにより、猫が安心してトイレを利用でき、結果的にトイレトラブルが減少します。
別々に置く場合の効果的な配置方法
家の中で猫トイレを効果的に配置するには、以下のポイントを押さえましょう。
- 各階に最低1つのトイレを設置する
- アクセスしやすいように、猫の動線を考慮する
- 人や他の動物が頻繁に通る場所は避ける
これらの点を意識することで、猫にとって快適な環境を作ることができます。
猫が昼間はリビング、夜は寝室で過ごすのであれば、リビングと寝室の中や近くにそれぞれ設置すると良いでしょう。
多頭飼いの場合は、それぞれの猫が、他の猫に邪魔されることなくスムーズにトイレへアクセスできる経路を確保してあげることが重要です。
普段過ごす場所からトイレまでの間に、邪魔をする猫がいると、無用なストレスを与えかねません。
並べて置くメリット・デメリット
住宅事情によっては、どうしてもトイレを並べて置かざるを得ないケースもあるでしょう。
並べて置くことのメリットとデメリットを正しく理解し、対策を考えることが大切です。
猫トイレを並べて配置する方法には、主に以下のようなメリットがあります。
- 掃除の効率が上がる
- 狭い住空間でも場所を取らない
- 猫が気分に応じてトイレを選べる
- 猫がトイレの場所を覚えやすい
同じエリアに複数の猫トイレを並べて置くことで、トイレの管理がしやすくなるというメリットがあります。
一度に全てのトイレをチェックできるので、掃除の手間を軽減することができます。
また、猫がトイレを使う際に、他のトイレがすぐ近くにあることで、1つのトイレが気に入らなくても別のトイレを選べる点もメリットの1つです。
一方で、主なデメリットは以下の通りです。
- 猫が1つの大きなトイレと認識する可能性がある
- 猫同士のトラブルが起きやすくなる
- 臭いが混ざりやすく、猫が不快に感じることがある
もし、2つのトイレを近くに置いてしまうと、猫はそれを「1つの大きなトイレ」と見なしてしまう可能性があります。
参考:Factors associated with house-soiling in Italian cats|Sage Journals
その結果、複数の猫がいる場合、猫同士の力関係によっては、立場の強い猫がトイレを独占してしまい、立場の弱い猫がトイレを使えなくなる、あるいは使うのをためらってしまう状況が生まれることがあるのです。
また、片方のトイレが汚れていると、もう片方のきれいなトイレも「汚れたエリアの一部」と認識し、両方とも使わなくなる可能性も指摘されています。
このような理由で、猫がトイレの使用を避けるようになり、我慢してしまったり別の場所で粗相をしてしまったりすることも考えられるでしょう。
並べて置く場合の工夫
猫によっては、トイレを並べて置いても全く気にせず使用します。
スペースの都合などで、並べて置いている家も多いです。
しかし、前述したように、場合によっては猫がストレスを感じたり猫同士のトラブルが起きたりすることもあります。
そんなときは、以下のように置き方を工夫してみましょう。
- トイレ同士の間隔を広く取る:猫がそれぞれのトイレを使いやすくなる
- トイレ間に仕切りを設ける:猫同士の視線を遮ることができる
- トイレの向きを少し変える:向き合っていると、相手の猫の動きを気にしてしまう
猫に窮屈な思いをさせず、少しでもプライバシーを確保できる環境を整えてあげることが、トラブル防止の鍵となります。
省スペースでの置き方のアイデア
「複数のトイレを離して置くのが理想なのはわかったけれど、家にそんなスペースはない」という悩みも多いはずです。
その場合は、発想を転換して空間を有効活用するアイデアを取り入れてみましょう。
一つは、縦の空間を利用することです。
例えば、棚の下をトイレ置き場にしたり、キャットタワーとトイレが一体化した家具を選んだりする方法があります。
これにより、床の占有面積を増やすことなく、トイレの数を増やすことが可能です。
ただし、猫が圧迫感を感じないよう、十分な高さと広さがあるかを確認してください。
また、部屋のデッドスペースとなっている場所に目を向けるのも良いでしょう。
ソファの横や部屋の隅など、普段使われていない空間がトイレの設置場所に変わるかもしれません。
家具の配置を少し見直すだけで、意外なスペースが生まれることもあります。
さらに、2個分のスペースを確保できない場合は、トイレを2階建てにするのもおすすめです。
DIYなどでトイレが乗るサイズの台を用意し、台の上と下にそれぞれトイレを置きます。
場所を取らないように、スリムなデザインのトイレを選ぶのも一つの手ですが、その場合は猫の体の大きさに合っているか、中で方向転換できるかを必ず確認することが重要です。
猫トイレを複数置く理由
猫の健康と快適さを保つためには、適切な数のトイレを用意することが重要です。
ここでは、トイレを複数置くべき根本的な理由を掘り下げていきます。
猫のストレス軽減とトイレトラブル防止
猫にとっての最大のメリットは、やはり「常にきれいなトイレが使える」という安心感です。
飼い主が仕事や外出で長時間家を空けることもあるでしょう。
その間、トイレが汚れてしまっても、もう一つのきれいなトイレがあれば、猫は排泄を我慢する必要がありません。
特に多頭飼育の場合、1つのトイレを複数の猫で共有すると、あっという間に汚れてしまいます。
また、トイレの数が不足すると、猫たちの間でトイレの争奪戦が起こりやすくなります。
強い猫がトイレの出入り口を見張って他の猫を近づけさせない「トイレの番人」になってしまうケースも少なくないです。
こうなると、弱い猫は排泄を我慢したり、隠れて粗相をしたりするようになり、心身の健康を損なうことになりかねません。
いつでも清潔で、安心して使えるトイレが複数用意されていれば、猫は自分の好きなタイミングで好きな場所を選んで排泄できます。
猫の数に応じたトイレの適切な数
猫のトイレの数を考える上で、多くの獣医師や動物行動学の専門家が推奨しているのが「飼育している猫の頭数+1個」という法則です。
例えば、猫を1匹飼っているならトイレは2つ、2匹なら3つ、3匹なら4つ用意するのが理想とされています。
この「猫の数+1個」の法則に従うことで、猫同士のトイレに対する競争を避けることができ、ストレスを軽減することが可能です。
ただし、これはあくまで目安であり、猫の性格や生活環境によって適切な数は変わってきます。
例えば、広い家に住んでいる場合は、より多くのトイレを設置することで、猫が気軽にトイレを利用できるようになります。
猫の行動パターンを観察しながら調整することが重要です。
猫が好む場所や、よく通るルートを考慮してトイレを設置することで、より快適な環境を提供できます。
猫トイレで発生しやすい問題とその対策
「トイレを適切な数だけ用意し、配置にも気を配ったのに、なぜか使ってくれない…」そんな時は、トイレの配置以外の要因に目を向ける必要があります。
猫のトイレトラブルは、一つの原因だけでなく、複数の要素が複雑に絡み合って発生することが多いのです。
ここでは、猫がトイレを使わない主な原因と、その解決策を探っていきます。
猫がトイレを使わない場合の原因と解決策
猫がトイレを使わない場合、以下のような原因が考えられます。
- トイレの場所が不適切
- トイレの清潔さが保たれていない
- トイレ自体が気に入らない
- 猫砂の種類が合っていない
- ストレスや健康上の問題
これらの問題に対する解決策は以下の通りです。
- トイレの場所を変える:静かでアクセス良好な場所に移動してみる
- 清掃頻度を上げる:最低でも1日1~2回は掃除し、1~4週間ごとに丸洗いする
- トイレの種類を変える:体を動かすのに十分なスペースが必要
- 猫砂の種類を変える:複数の種類を試して、猫の好みを見つける
- 獣医師に相談する:健康上の問題がないか確認してもらう
参考:Factors associated with house-soiling in Italian cats|Sage Journals
参考:Litter Boxes|Indoor Pet Initiative – The Ohio State University
猫が好むトイレの条件
猫がトイレに求める条件は、人間が考える以上に繊細です。
トイレの「形状」「サイズ」「砂の種類」が、その子の好みに合っているかどうかが非常に重要になります。
愛猫がどんなトイレを好むのか、その子の性格や体の特徴に合わせて選んであげましょう。
形状
トイレの形状は、猫の好みや性格によって評価が大きく分かれます。
様々なタイプのメリット・デメリットを理解し、愛猫に最適なものを選びましょう。
- オープンタイプ:広々としたスペースを好む猫向け
- 屋根付きタイプ:プライバシーを重視する猫向け
- 深型トイレ:砂をたくさん掻く猫向け
- 浅型トイレ:高齢猫や子猫向け
- システムトイレ:毎日の清掃が簡単
- 自動トイレ:自動で排泄物を取り除ける
サイズ
最も重要なのは、猫が中で楽に方向転換できる十分な大きさがあることです。
目安として、猫の体長の1.5倍以上の長さと幅があると良いとされています。
小さなトイレでは、猫は窮屈に感じてしまい、トイレの縁に排泄物が付いてしまったり、トイレの外に砂が飛び散りやすくなったりします。
子猫の時に買ったトイレを、成猫になっても使い続けている場合は、サイズを見直してみましょう。
「大は小を兼ねる」と考え、できるだけ大きなサイズのトイレを選ぶのがおすすめです。
砂の種類
猫砂には、鉱物系、紙系、木系、おから系など様々な種類があります。
猫の祖先が砂漠で排泄していたことから、多くの猫は鉱物系(ベントナイト)のような細かい粒の砂を本能的に好むとされています。
愛猫が特定の砂を嫌がるようなら、いくつか異なる種類を試してみて、その子が最も気に入るものを見つけてあげることが、トイレトラブル解決への近道です。
砂の深さも重要で、猫が気持ちよく砂かきできるよう、5cm程度の深さを保つようにしましょう。
家の中で最適な猫トイレの置き場所
家の中で猫トイレを置くのに最適な場所には、いくつかの共通点があります。
- 静かで落ち着ける場所
- 人や他のペットの往来が少ない場所
- 食事や水飲み場から離れた場所
- 換気がしやすい場所
- 飼い主が管理しやすい場所
猫は無防備な状態で排泄するため、人の出入りが激しい場所や、大きな物音がする場所は好みません。
リビングの中でも隅の方や、あまり使っていない部屋、廊下の突き当たりなど、静かで落ち着ける空間を選んであげましょう。
また、猫はきれい好きなため、自分の食事場所や水飲み場のすぐ近くで排泄することを嫌います。
フードボウルや水飲み場とは、最低でも1~2メートル以上離れた場所、別の部屋や死角になる位置に設置するのが望ましいです。
さらに、臭いがこもらないように、ある程度換気ができる場所であることも大切です。
同時に、飼い主が毎日掃除をし、猫の排泄物の状態をチェックしやすい場所である必要もあります。
避けるべきNGな猫トイレの置き場所
最適な場所がある一方で、絶対に避けるべきNGな設置場所も存在します。
良かれと思って選んだ場所が、実は猫にとって大きなストレスになっているかもしれません。
以下のような場所は、トイレの設置場所としては不適切なので注意してください。
- 玄関や廊下などの人通りが激しい場所:常に人が行き交う場所では、猫は落ち着けない
- テレビや洗濯機などの家電のそば:突然大きな音が発生すると、猫を驚かせてしまう
- 窓際や出入り口付近:外を通る人や他の動物の姿が見えたり、物音が聞こえたりする
- 押し入れなど狭く暗すぎる場所:掃除がしにくく、臭いもこもりやすい
- 部屋のど真ん中:四方から丸見えの状態では、猫は無防備に感じてしまう
これらの場所を避け、先ほど紹介した「最適な設置場所」の条件と照らし合わせながら、家の中でベストなポジションを見つけてあげましょう。
猫トイレを2つ置くときは並べる?:よくある質問
猫トイレに関する疑問は多くの飼い主に共通するものです。
ここでは、猫トイレの配置や数に関するよくある質問に答えていきます。
- 猫2匹で同じトイレを使える?
- 猫1匹でもトイレは2つ必要?
猫2匹で同じトイレを使える?
猫の性格によっては、猫2匹でトイレを共用することは可能です。
しかし、猫は非常に縄張り意識が強いため、他の猫が使ったトイレを避ける傾向があります。
また、猫は非常に清潔な動物であり、トイレが汚れていると使用を嫌がります。
飼い主の目には2匹が仲良く使っているように見えたとしても、水面下ではストレスや我慢が生じている可能性も高いです。
トイレを共用する場合は、頻繁に掃除を行い、常に清潔な状態を保つことが重要です。
猫1匹でもトイレは2つ必要?
明確な決まりがあるわけではないため、必須ではありません。
しかし、猫1匹の場合でもトイレが2つあることには、大きなメリットがあります。
最大の利点は、猫が常に清潔なトイレを選べることです。
飼い主が仕事などで長時間家を空ける場合、1つ目のトイレが汚れてしまっても、2つ目のきれいなトイレを使うことができます。
これにより、猫が排泄を我慢したり、不適切な場所で粗相をしたりするリスクを減らせます。
トイレが1つでも問題ありませんが、できれば2つ用意するのがおすすめです。
猫トイレを2つ置くときは並べる?:まとめ
今回の記事のまとめです。
- 猫のトイレは「飼育頭数+1個」を目安に、十分な数を確保する
- 複数のトイレは並べず、猫が別の場所と認識できるよう離して設置する
- 猫の体の1.5倍以上の大きさで、中で向きを変えられるトイレを選ぶ
- 猫の多くは、無香料で自然の砂に近い感触の猫砂を好む傾向
- 食事場所の近くや騒がしい場所を避け、猫が落ち着ける静かな場所に置く
猫のトイレを2つ置く際は、並べるのではなく別々の場所に設置するのが理想です。
これは猫の縄張り意識に配慮し、不要なストレスをかけないための重要な工夫となります。
清潔感を保ちやすく、常にきれいなトイレを使えるというメリットもあります。
トイレの数や配置だけでなく、その子に合った形状やサイズ、好みの砂を選んであげることも忘れてはいけません。
猫にとってトイレは、心と体の健康を支える大切な場所です。
この記事で紹介したポイントを参考に、愛猫が心から安心できるトイレ環境を整えてあげましょう。



